NTECPASSIVE DESIGN

Greetingごあいさつ

よりよい住宅づくりへの思い

総合建設会社の社員として、ビルなどの工事に現場監督として携わっていた私が、住宅の世界に関心を持ち、エヌテックを立ち上げたのは37歳の時です。 現場監督時代は、大きなマンションや事業用ビルを何棟も手がけました。ただ、その建物にどんな人が住むのかはあまり考えず、ただひたすらコンクリートや鉄骨の箱を作っていたような気がします。大きな現場を完成させた時などは、それなりの達成感はありましたが、そこに住まわれる方の顔が見える仕事をしたかったというのが、住宅の世界を志した理由です。

しかし、住宅の世界に入って驚いたことがふたつありました。ひとつは、ビルなどの建造物に比べて、あまりにも脆弱な構造、もうひとつは「住宅は雨風を避けるため」という考えから、「断熱」についてはほとんど考慮されず、室内が屋外とさほど変わらぬ暑さ寒さであるということでした。 高価な木材を使い職人の技を凝らした和室があったり、豪華な家具類や最新式のキッチンなどの設備機器を装備した高額な家でさえもです。

このような住宅建築の実情を目の当たりにするなかで、自分の求める理想の住宅像が次第に見えてきました。それは「住まいは安全であり、快適であること。そして、エネルギー消費が少ない家であること」です。 住まいが安全であること、それは家族の生命に直結することです。1995年1月17日の未明に発生した阪神淡路大震災によって倒壊した家屋は、全壊認定で10万棟を超え、犠牲者の約90%は、倒壊した家屋による圧死というものでした。住まいは絶対に潰れてはいけないと確信したのです。 また、快適であることは単に気持ちの問題だけではなく、心身の健康との関係が科学的に実証されようとしてます。さらに、暮らしにおけるエネルギー消費を抑えることは、家計の節約といった範疇を超えた、地球規模での命題といえるものです。

「安全」「快適」「省エネ」な住宅を実現するために、さまざまな技術を検討しました。強固な構造を木造で実現できるのがSE構法です。SE構法は、耐震の最高等級である「3」を、一棟ごとの構造計算によって証明することや、構造に保証が付くなどの特徴があります。また、壁ではなくフレームで建物を支えるため、光や風が家全体に行き渡る空間を実現できるというメリットもあります。

一方、快適と省エネを実現するために必要なのは、高断熱・高気密な建物を実現するための仕様と工法、また、エネルギー効率に優れた温熱環境設備や機器です。 設備・機器については、毎年新しい技術が発表されます。エヌテックは、これまでにも「OMソーラー」「そよ風」「ペレットストーブ」「高性能エアコン」「デシカ」「光冷暖」といった、その時に最適と考えられる設備を導入してきました。今後もひとつの技術にしばられるのではなく、常に最適な技術を検討していきたいと考えます。

こうした検討を行なっていく中、それぞれ技術は独立して機能するのではなく、組み合わせることで、さらに良い結果が得られることもわかってきました。 例えば、壁が少なくて済むSE構法では、部屋ごとに冷暖房機器を設置する必要がなく、数台で家全体を均質な温熱環境に保つことができます。また、大開口部や吹き抜けを設けることができるので、冬期の日射取得にとても有利です。 また、室内の適温を長時間保つ高断熱・高気密性能は、冷暖房機器の稼働時間を短縮し、エネルギーの消費を抑制するのです。

エヌテックのコンセプト

これまでに当社で住まいづくりをされたお客様からは、私たちが求める「安全」「快適」「省エネ」の実感ついて、多くの驚きとお褒めの言葉をいただいています。しかし、これらに甘んじること無く、また、時にお聞きする厳しいご意見を糧として、より優れた住まいづくりに科学的アプローチを続けていきたいと考えます。今後もエヌテックをご支援いただくよう、みなさまにお願いするとともに、一層のご期待をいただければと希望します。

株式会社エヌテック 代表取締役社長 野坂和志

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私たちの最大のミッションは、「お客様に幸せになっていただくこと。」