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Column家づくりコラム

Ginger Houseが出来るまで。第7回 SE構法のスケルトン&インフィル

日本の住宅の寿命は約30年と言われます。
この30年は償却期間であって、使用可能年数はもっと長いだろうと思っていましたが、この数字は国土交通省が試算したデータ(H8)や住宅金融公庫の利用者調査(H12)が元になっている様で、どちらも調査当時に解体された家の建築年数から出された平均値の様です。

とは言っても、調査時期から30年前と言うと1970年頃です。
当時は道路等のインフラにせよ住宅にせよ、兎に角『作る』事が優先された時代で、資材や施工に少なからず問題があっただろうと言う事は容易に想像されます。
法の規制も今ほどでは無かった筈で、質の悪い家が沢山建つ事になり、家の平均寿命が縮まったのかもしれません。

ところで前の回で家を暮らしの道具に例えましたが、家の寿命に関しても道具と同じ様に思います。
道具は寿命とは別に、使い続ける価値があるかと言う事も重要です。
まず問題になるのは性能だと思いますが、まだ十分使えたとしても、新しい物と差が大きければ新しい物に換えられます。
また、性能に差が無かったとしても、維持に掛かる費用が大きければ、新しいものに換えられるものです。

こうして考えると、日本の住宅寿命が短いのは、基本使い捨てで利用価値が低い事が大きな理由である様に思えます。
もしそうならば、家の耐用年数だけを延ばしても、家は長くは使われないでしょう。
尚、長期優良住宅制度が導入された様に、家が使い捨てから住み継ぐ物に変わろうとはしています。
ただ、制度が施行されたのはごく最近の事という点に注意が必要かと思います。

それで題名のスケルトン&インフィルですが、これは寿命の長い躯体(骨格=スケルトン)部分と、寿命が比較的短く変える事が前提の設備や内外装等(インフィル)を別にして、家を長く使える様にするという考え方です。
僕は家を長く使いたいと思っていますので、スケルトン&インフィルは非常に重要だと思っています。

上の絵はGinger Houseの躯体(スケルトン)部分です。
前回1階について書きましたが、2階は長方形の完全な箱になっています。

Ginger Houseは生活の基本的な事は1階で済む様にして頂いた関係で、かなり考えた結果になりましたが、2階は夫婦の寝室と子供部屋と言う事と、取り返しのつかない失敗は少なそうという事で、余裕の無かった僕らの力の抜きどころになっています。
一応、子供部屋については、今後子供が増えた場合を考えて、照明やスイッチ、コンセントや窓を配置してあるので、壁と扉を設けるだけで部屋を分ける事が出来ます。
これ以上の変更は少し大掛かりになりますが、間取りの変更の為に家を補強する必要はありません。

子供がこの家を住み継いでくれれば幸いですが、他の誰が住むにしても、耐震性が高く長寿命の躯体を持ち、内部を好きに作り替える事が可能なSE構法のGinger Houseは、きっと長く使えるものと思います。

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