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Column家づくりコラム

Ginger Houseが出来るまで。第9回 SE構法とパッシブデザイン

第6回で、SE構法は柱や耐力壁が少ない事を書きました。
今回はそれがパッシブ・デザインを手掛けるエヌテックの手に掛かるとどうなったか、と言う事を書こうと思います。
尚、ここでお断りしておきますと、暑さには比較的強いけれど、寒さは苦手(特に僕)な僕らの為に、Ginger Houseは『冬重視』の設計にして頂いています。

Ginger Houseの目に見える特徴の一つは、南面に2つ並ぶ大きな窓です。

幅8mの壁に幅3mの窓を2つ並べる事が可能なのはSE構法ならではで、この大きな窓によって、冬はより多くの陽光が室内に入る様に設計されています。

問題は夏なのですが、計算されて設置された大庇のお陰で、夏至以降この原稿を書いている8月中旬まで、この窓から日差しが室内に入った事はありません。
ちなみに日射が入らないので簾は必要ないのですが、サーモカメラを使っていろいろ試した結果、遮熱効果がある事が判った事と、目隠しの目的で下げています。

Ginger Houseは1階の中核部分をほぼLDKにした関係で、玄関などが本体から張り出す形になっているのですが、キッチン部分が引っ込んでいる等、特徴のある張り出し方をしています。
おそらく普通はこういう形にはしないと思いますが、勿論理由があっての事です。

それで次の絵は、Ginger Houseの1階部分の絵に、気象庁のHPの観測データから、この8月1日~11日までの朝7時~10時(水色)と夜21時~24時(紫)の実際の風向きを、回数の多い上位3つずつを記入したものです。

南に面して建つGinger Houseですが、夏に窓が開けられる時間帯では、残念ながら東寄りや南西から吹く風が多いのです。
このうち南西方向から吹く風はまだ良いのですが、東から吹いてくる風が入りにくい事が絵から分かると思います。
北面に滑り出し窓を5つ設けた2階と違って1階は窓の数が少ないので、形を凹型やL型にする事で風を集めている訳です。

この実際の効果ですが、時によってはコンロの火を消しそうになる程です。
これはキッチンの窓の開口面積が集風量に対して小さい為に、流速が上がりこの様な事になるのだと思いますが、それだけ効果が高いのだろうと思います。
コンロの火が消えそうになる点については、窓の開度を調整すれば良い事ですが、窓の高さを少し高い位置にしたりすれば、コンロに対しては良かったかもしれません。

一方で勝手口の方ですが、ここの正面は建物が無いスペースがずっと伸びていて、風の通り道になっています。
8月の昼間は風が熱くLDKに入れられませんが、浴室の窓を開けておくとこちらに抜けて、浴室内がとても良く換気されます。

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