築30年以上の家、解体して売る? そのまま売る?
第6,271回 不動産事業部の神田です。
「築30年以上の家を売るとき、解体して更地にして売った方がいいのか?」
「古いままの状態で“中古住宅”として売った方がいいのか?」
これは、広島市安佐南区でも非常に多いご相談です。
どちらが“得”になるかは、家の状態や立地、買い手のニーズによって変わります。
今回は、エヌテック不動産が実際の売却事例から見た判断基準と注意点をわかりやすく解説します。
まず確認!「築30年以上の家」はどう評価されるのか
一般的に、木造住宅は築20〜30年を超えると建物の資産価値はほとんど残りません。
しかし「価値ゼロ=売れない」ではありません。
実際、
- 建物の状態が良く、リフォームして住める
- 立地が良く、再建築可能
- 土地の形状が魅力的
といった条件が揃えば、「建物付きでそのまま売れる」ケースも多いです。
つまり、“建物が古い”だけで即解体、とは限らないのです。
そのまま売った方が良いケース
- 建物の状態が比較的良く、修繕すれば住める
- 立地に魅力があり、買主様がリノベーションを検討しやすい
- 解体費が高額になる(隣地が近接・道路狭小など)
中古住宅として売る場合、「建物付き土地」として売却できます。 最近は“中古+リノベーション”の需要も高く、リフォーム会社や工務店との連携で購入希望者さんが見つかるケースも増えています。
解体して売った方が良いケース
- 建物の老朽化が進み、修繕コストが高い
- 雨漏り・シロアリ・傾きなどの不具合がある
- 再建築が可能で、土地としての需要が高い
- 土地を更地にしておくことで買主様の自由度が高まる
“土地として売る”最大のメリットは、買主が自由に新築できることかと思います。
解体しておくことで、検討層が広がり、結果的に早く売れる場合もあります。
気をつけたい「解体費用」と「税金の落とし穴」
解体を売却よりも先に行うと、固定資産税が上がることがあります。
建物がある場合は「住宅用地の特例」で税額が1/6になりますが、
更地にするとこの特例が外れ、翌年度から税負担が大幅に増えるため注意が必要です。
また、解体費用は建物の構造・広さによって100〜200万円程度かかることが多く、
「売却価格と見合うか」を慎重に判断する必要があります。
判断のポイントは「立地×建物状態×市場ニーズ」
| 観点 | ポイント | 対応方針 |
|---|---|---|
| 立地 | 交通・生活利便性が高いか | 建物付きで売却も検討 |
| 建物状態 | リフォーム可能か、劣化が激しいか | 状態が悪ければ解体 |
| 市場ニーズ | 近隣で新築需要が高いか | 需要が高ければ更地売りが有利 |
築30年以上の家でも、“そのまま売る”のが良い場合も多いです。
一方で、建物の状態や税金負担を考慮すると、“解体して売る”方が得になることもあります。
先程、ご紹介した判断の3ポイント以外にも、考慮する必要があるポイントはあります。
大切なのは、「感覚ではなく、根拠のある判断」をすることだと考えています。
エヌテック不動産では、建築も手がける工務店の視点から、建物の再利用価値と土地のポテンシャルを丁寧に査定しています。
広島市内・安佐南区周辺で売却をお考えの方は、ぜひお気軽に無料査定をご相談ください。
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