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パッシブデザイン勉強会⑥

第4,106回 設計部の大津です。

今日も6回目となる「パッシブデザイン勉強会」が行われました。
今日のテーマは「目標室温について」です。
「目標室温を快適性から検証する」「目標室温を達成させるための整理」
「冬の熱移動と断熱」「冬の目標室温を達成させたい場合の目標Q値」について話していこうと思います。

「目標室温を快適性から検証する」

前回、「健康性から考える目標室温」について話しました。
今回は「快適性」についてです。
快適性については、実際に住んでいる人に聞くことが最適だと言えます。
どのくらいの温度だと快適か、風はあるほうがいいのか無いほうがいいのか
今日は服をどれくらい着ようなどさまざまです。

指標とするのは「PPD(予測不快者率)」と呼ばれるものです。
温冷感に影響する要素の状況によって、どれくらいの割合で不快という人がいそうか?
という割合を示します。
住宅でPPDを指標とするのは少し問題があるかもしれませんが、大きな参考になります。

冬と夏の評価については次の写真を例にあげます。

冬:15℃、相対湿度50%、無風の場合
赤の線は10%の人が不満と感じ。黒の線は20%の人が不満と感じています。

夏:30℃、相対湿度60%、ほぼ無風の場合(黒の線のみ)
50%の人が不満と感じています。

どれくらいだと快適なのかは、上の写真からわかると思います。

 

「目標室温を達成させるための整理」

ここでは建築的要素と暖冷房要素について、室温を規定する要素を挙げます。

〈建築的要素〉

①断熱性能(気密性能を含む)
②蓄熱性能
③日射熱取得性能(夏をこれが小さいほど、冬は大きいほど有利)
④通風性能(夏のみ)

〈暖冷房要素〉

⑤暖冷房範囲
⑥暖冷房時間

となります。(ここでは室温については考えないでおきます。)
建築的要素について話すと
その中でも①断熱性能(気密性能を含む)が重要で室温を決める基本的な要素です。

 

「冬の熱移動と断熱」

断熱性能を高めるほど熱損失量が減り、室温は高くなります。
写真をみればわかるように、家から逃げていく熱の量は多いです。
断熱性能を向上させれば逃げていく熱の量を減らせます。
室温との関係で言えば、断熱性能を高めるほど非暖房室の室温も高くなります。

 

「冬の目標室温を達成させたい場合の目標Q値」

広島市(エヌテック)では Q値=1.6W/㎡K 以下 が目標です。
地域によってQ値は異なりますので、写真より地域区分とQ値を見て下さい。

 

Q値は数字を小さくしていくほど性能はよくなっていきます。
エヌテックではQ値を達成するために、標準仕様を定めています。

設計をしていく上でQ値はかなり重要になってくることですので
しっかり頭に入れておかなくてはなりません。

 

 

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