第6,177回　不動産事業部の神田です。

先日のブログでご紹介した用途地域について、今回のブログではもう少し詳しくご紹介します。

用途地域とは、そのエリアで建てられる建物の種類や規模を制限するためのルールです。
都市計画法に基づいて、市街地の用途や環境を守るために、13種類の用途地域が定められています。

用途地域は全部で13種類

用途地域は、主に以下の3つのカテゴリに分けられます。

• 住宅系用途地域（7種類）
• 商業系用途地域（2種類）
• 工業系用途地域（4種類）

【住宅系】住みやすさを守る地域

用途地域	特徴	建てられるものの例
第一種低層住居専用地域	一戸建て中心。高さ制限が厳しく、落ち着いた環境。	戸建て住宅、小中学校
第二種低層住居専用地域	小規模店舗や事務所も建築可能。	住宅、美容室、小型店舗
第一種中高層住居専用地域	マンションなど中高層住宅が可能。	集合住宅、病院
第二種中高層住居専用地域	店舗や飲食店の建築も可能。	中高層住宅、店舗、事務所
第一種住居地域	住環境を守りつつ、一定の商業利用も可。	住宅、ホテル、飲食店
第二種住居地域	さらに大規模な店舗や娯楽施設も建築可能。	映画館、パチンコ店など
準住居地域	幹線道路沿いなど、商業施設との共存が可能。	住宅、事務所、自動車販売店

【商業系】にぎわいを重視した地域

用途地域	特徴	建てられるものの例
近隣商業地域	生活利便施設が集まり、住宅との共存も可能。	商店、住宅、銀行
商業地域	繁華街や駅前などのエリアで、大規模建築も可。	百貨店、オフィス、マンション

【工業系】ものづくりを支える地域

用途地域	特徴	建てられるものの例
準工業地域	住宅と工場が混在可能。軽工業が中心。	倉庫、小規模工場、住宅
工業地域	住宅の建築も可能だが、主に工業優先。	大規模工場、住宅
工業専用地域	住宅・学校は建築不可。純粋な工業用地。	製造工場、プラント
用途地域未指定	地域によって建築制限は異なる。	建築可能かは行政窓口へ確認を

まとめ：用途地域を理解することが土地選びの第一歩

用途地域は、土地にどんな建物が建てられるか、どんな暮らしができるかを左右する大切なルールです。
理想の住まいを実現するためには、用途地域の内容を理解した上で土地を選ぶことが大切です。

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