第6,183回 リモートスタッフの渡辺です。

先日松山にある「坂の上の雲ミュージアム」を訪れました。
安藤忠雄が設計の建物で、司馬遼太郎の小説　『坂の上の雲』に関係した人物や出来事が展示されています。

安藤建築と言えばコンクリート。
綺麗に施工され、コンクリートの力強さとガラスから入る光のコントラストを感じる心地の良い建築です。

壁面は5度ずつ外側に傾いて設計されています。
そして三角形が基本平面になっていて回遊しながら内部を上へ上へと昇っていく構成になっています。
当時の人たちが未来への希望をもって歩んでいたことを表しているかのようでした。
途中柱のない大きな空中階段があり、構造的にも珍しい特徴のある見ごたえのある建築を楽しめます。

松山城のすぐ下に立地していて緑が多く残されている場所なので、外壁面のガラス窓に周辺の緑が映込み、自然に溶け込んでいたのも印象的でした。
重要文化財の萬翠荘も見渡せるのもこれまでの歴史との融合を感じるものでした。

各地で安藤建築を見ることは多いですが、その土地の理解やテーマがいつも建築ににじみ出ています。
松山にお越しの際にはぜひこちらのミュージアムにも足を運んでみてください。