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ハザードマップに該当していても、家は建てられる?

2025.6.9

第6,186回 不動産事業部の神田です。

土地探しをしている方からよくいただくご相談のひとつで

「この土地、ハザードマップで色がついてるんですが大丈夫でしょうか?」

というものがあります。

結論から言えば、災害リスクがある土地でも家を建てることは可能です。
ただし、その土地にどんなリスクがあり、どんな対策ができるのかを理解したうえで判断することが大切だと考えています。


■ ハザードマップとは?

ハザードマップとは、国や自治体が作成した「災害リスクを可視化した地図」です。
代表的なものには以下のような種類があります。

  • 洪水・浸水想定区域
  • 高潮浸水想定区域
  • 土砂災害警戒区域/特別警戒区域

色の濃さによってリスクの高さが示されていることが多く、土地選びの参考になります。
また不動産契約前の重要事項説明でも説明義務がある項目となっています。


■ ハザードマップ=絶対ではない

ここで大切なのは、

  • ハザードマップに色がついている=必ず災害が起きる
  • ハザードマップの外=絶対に安全

ではないということです。

実際には、マップに載っていない場所でも災害が起きたケースもあり、
反対にリスクの高い場所でも大きな被害がなかった事例もあります。

ハザードマップは「災害リスクの目安」であり、「災害を決めるルールブック」ではありません。


一部エリアでは追加の法的制限があることも

ただし、ハザードマップに該当していることで、
以下のような別の法律や条例により、建築に制限がかかる場合があります。

■ 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)

  • 建物の構造強化(鉄筋コンクリート造など)が義務化される場合があります。
  • 避難経路の確保や設計上の配慮が求められます。
    ※土地に特別警戒区域に掛かっていても建物が特別警戒区域に掛かっていなければ制限は、特に場合が多いです。

■ 洪水・高潮浸水想定区域

自治体によっては床の高さ(かさ上げ)や、敷地計画への制限が条例で定められていることもあります。


■ エヌテックが行う「現実的な災害対策」

災害リスクのある土地においても以下のような対策を検討しながら家づくりを行っています。

✅ 基礎を高く設計し、床上浸水を防ぐ
✅ 排水設備を整え、雨水を効率よく処理
✅ 盛土や擁壁で土砂の流入を防止

不動産と建築の両方を扱っているからこそ、こうした総合的な提案が可能となっています。


■ リスクとどう向き合うか?が土地選びのポイント

広島のように海・山・川が近くにあるエリアでは、
完全にハザードマップ対象外の土地を探す方が難しいという現実があります。

だからこそ、

  • 「どんなリスクがあるのか?」
  • 「どこまで許容できるのか?」
  • 「どんな対策が講じられるのか?」

を一緒に考えながら土地を選ぶことが、将来後悔しない家づくりにつながると考えています。

災害リスクのある土地でも、対策次第で安全に家を建てることは十分可能です。

土地選びと建築計画の両方を相談できるのが、私たちエヌテックの強みです。
気になる土地がハザードマップに該当していても、まずはお気軽にご相談ください。

「ここに、どう住むか?」を一緒に考えていきましょう。

広島市安佐南区の工務店、エヌテックは「パッシブデザイン」「耐震構法SE構法」「快適な暮らしの設計」を柱に、より豊かな人生を送っていただくためのお住まいをご提案いたします。
注文住宅・マンション、戸建てのリノベーションはエヌテックへご相談ください。

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