SE構法 新旧比較
第6,196回 設計の谷口です。
2025年5月17日のブログで、SE構法ver.3が販売開始されました!とご報告いたしました。
現在進行中の物件において、SE構法の新旧比較ができましたのでご紹介いたします。

これは耐力壁の位置や種類、柱の位置を示した伏図(ふせず)と呼ばれる図面です。
例えば青い線の壁は、SE構法の耐力壁を1枚、室内側か室外側のどちらかに貼ってくださいという意味になります。
赤い線は、室内側にも室外側にも耐力壁を貼ってくださいという意味です。
耐力壁は将来的にも位置を動かすことはできないので、どこに配置されているかは慎重に計画しています。
そして、この家をSE構法ver.3で構造計算すると…

ぜひじっくりと伏図を見比べてみてください。
SE構法ver.3では、1階は耐力壁両面貼りの赤い壁がなくなり、耐力壁の数も減っています。
2階は室内の中心にあった青い耐力壁がなくなり、1階同様耐力壁の数も減っています。
2階は、7.28m×5.46mの空間(24畳)に壁が一つもない構造体を計画することができていますので、例えば将来の間取り変更などにも柔軟に対応できることになります。
これって実はものすごいことなんです!!
2025年4月から建築基準法の構造関係の仕様も厳しくなり、一般的には耐力壁の数が益々増える方向に進んでいます。
しかしながら、SE構法はこの度新たな技術開発と認定取得を行うことで、より耐力壁の少ない空間づくりが可能になっているのです!
広島県下でも、SE構法を採用されている工務店さんは数社しか存在しません。
エヌテックは、SE構法から認定を受けた重量木骨プレミアムパートナーとして、耐震性能に優れたお住まいを皆様にご提供しております。
皆様の理想の暮らしを実現するためにも、SE構法での家づくりを強くお勧めいたします。