夏の土地見学は重要?
第6,213回 不動産事業部の神田です。
土地探しをされるお客様から「夏に見に行っても意味がありますか?」というご質問をいただくことがあります。
確かに暑さもあり、行動をためらってしまいがちですが、夏だからこそ見えること・気づけることが実はたくさんあります。
今回は、現場を見て土地選びをサポートさせていただいている私の視点から、
夏の土地見学で注意しておきたいポイントをご紹介します。
草が伸びているとわかりにくい土地形状
夏場は雑草が一気に伸びる季節です。
特に造成済みでない土地や、長く空き地のままの土地では、草が腰の高さまで伸びてしまい、
本来の地形や傾斜、境界が非常にわかりにくくなってしまうこともあります。
例えば、
- 土地の奥行きが短く感じられたり
- 段差が見えず「平らな土地」と誤解してしまったり
- 雨水が流れた跡に気づけなかったり
こうした“見落とし”が、後々の建築プランに影響することもあります。
私たちエヌテックでは、現地確認の際に草をかき分けながらでもしっかりと形状を見極めます。
日射と影の関係を見逃さないためには?
夏の太陽は高く、建物の影が短くなります。
そのため、冬場に比べて隣家の影がかかりにくく、日当たりが良さそうに見えてしまうことがあります。
実際には冬になると太陽が低くなり、
- リビングや庭に思ったより日が入らない
- 南側の家の影が敷地にかかってしまう
というケースもあるため、注意が必要です。
当社では、冬場の太陽角度をもとに「1年を通した日当たり」のシミュレーションを行いながら土地を見ています。
暑い中でも行く価値がある理由とは?
とはいえ、「こんなに暑いのに現地に行く意味あるの?」というお気持ち、よくわかります。
でも実は、夏の現地には、夏しか見えない“リアルな生活感”があります。
例えば…
- 周辺のエアコン室外機の音の有無(静かなエリアか?)
- 虫やにおいなど、季節特有の環境チェック
- 周辺道路の暑さによる熱だまりや風通し
これらは、住宅の快適性や暮らしやすさに直結する要素です。
家づくりは「建てる前」がとても大切です。
少しでも気になる土地があれば、季節を問わずぜひ一度現地で確認していただきたいと思っています。
夏の土地見学には、思わぬ発見と見落としが同居しています。
だからこそ、現場と建築の両面を知るプロの視点も必要です。
私たちエヌテックは、広島の地域密着工務店として、土地探しから家づくりまでワンストップでサポートしています。
気になる土地があれば、お気軽にご相談ください!
広島市安佐南区の工務店、エヌテックは「パッシブデザイン」「耐震構法SE構法」「快適な暮らしの設計」を柱に、より豊かな人生を送っていただくためのお住まいをご提案いたします。
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