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古家付き土地を購入するときの注意点

2025.9.8

第6,242回 不動産事業部の神田です。

土地探しをしていると、不動産広告でよく目にする「古家付き土地」。
一見すると更地より価格が抑えられていてお得に感じられますが、購入の際には注意すべき法的なポイントがいくつかあります。

この記事では、古家付き土地を購入するときの基礎知識をまとめました。


古家付き土地とは?

「古家付き土地」とは、建物が残っているものの、資産価値はなく、実質的に「土地」として売買される不動産のことです。
登記簿上は「土地+建物」となっているケースが多いため、契約内容の確認が重要です。


注意点① 再建築の可否(接道義務)

建築基準法では、建物を建てるためには
幅員4m以上の道路に2m以上接していることが必要です。

古家が建っているからといって、必ず新しい家が建てられるとは限りません。
現地確認と役所での調査は必ず行いましょう。


注意点② 用途地域・建ぺい率・容積率

古い建物が建っていても、現在の都市計画のルールでは同じ規模の建物を建てられないことがあります。

  • 建ぺい率:土地に建てられる建物の大きさの割合
  • 容積率:建物の延べ床面積の上限
  • 用途地域:建てられる建物の種類や高さの制限

これらを確認することで「希望の家が建てられるかどうか」を判断できます。


注意点③ 境界や越境の有無

古家の場合、塀や屋根が隣地にはみ出している「越境」が見られることも少なくありません。
解体後にトラブルにならないよう、境界確定測量を行っておくと安心です。


注意点④ 契約条件の確認

古家付き土地は「現状渡し」となるケースが多く、
建物の解体や処分は買主の負担になることがあります。

売買契約書において、

  • 解体費用の負担
  • 残置物(古家や設備)の扱い

がどうなっているのかを必ず確認しておきましょう。


まとめ

古家付き土地は価格的に魅力がありますが、以下の基礎知識を押さえておくことが大切です。

  • 再建築ができるかどうか(接道義務)
  • 希望の建物が建てられるかどうか(用途地域・建ぺい率・容積率)
  • 境界や越境の有無
  • 契約条件の確認

表面的な価格の安さに惑わされず、専門家と一緒に確認しながら進めることが安心につながります。

エヌテックでは、不動産仲介と建築の両方の視点から、土地探しをサポートしています。
「古家付き土地を検討しているけれど不安…」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

広島市安佐南区の工務店、エヌテックは「パッシブデザイン」「耐震構法SE構法」「快適な暮らしの設計」を柱に、より豊かな人生を送っていただくためのお住まいをご提案いたします。
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