農地転用ってなに?土地購入前に知っておきたいポイント
2025.9.29
第6,254回 不動産事業部の神田です。
土地探しをされている方の中には、「気に入った土地が農地だった」というケースがあります。
そこで必要になってくるのが 農地転用 です。
✅ 農地転用とは?
農地を住宅や店舗、駐車場など 農業以外の目的で使えるようにする手続き のことです。
農地法という法律で厳しく規制されており、勝手に建物を建てることはできません。
✅ 農地転用の種類
農地転用には主に2つのケースがあります。
- 自己転用(自分で使う場合)
例:農地を購入して自宅を建てたい - 権利移動(売買・貸借を伴う場合)
例:売主から農地を買って住宅用地にしたい
申請先は農業委員会や県知事となり、土地の場所や面積によっても手続きが異なります。
✅ 実際の事例
以前、私が担当した土地も「農地」でした。
購入者様は住宅建築を希望されていましたので、売買契約と同時に農地転用の手続きを進めました。
手続きの流れは以下のとおりです。
- 農業委員会に申請書を提出
- 現地調査を受ける(排水・接道・周辺環境の確認)
- 許可が下りるまで待機(1〜2ヶ月程度)
- 許可証を受領後、所有権移転登記・建築準備へ
幸いスムーズに許可が下り、決済・建築へと進めることができました。
✅ 農地転用で注意すべきポイント
- 許可が下りるまでは 建築確認申請も出せない
- インフラ(上下水道・ガス)の引き込み可否を事前に確認
- 場所によっては 農地転用が認められないエリア もある
「この土地、安くて良さそう!」と思っても、農地転用できなければ住宅は建てられません。
✅ 農地転用の可否を確認するチェックリスト
土地購入前に、以下の項目を確認しておくと安心です。
- 土地は農地かどうか
- 接道状況は住宅建築に問題ないか
- 上下水道・ガスの引き込みが可能か
- 周辺環境・用途地域に制限はないか
- 農業委員会で転用の許可が下りる可能性があるか
✅ まとめ
農地転用は、不動産売買や家づくりの場面で意外と身近な手続きです。
土地探しの際には、気になる土地が農地かどうかを必ず確認し、必要であれば専門家に相談することをおすすめします。
エヌテックでは、農地転用の手続きから建築まで一貫してサポートしております。
「気になる土地があるけど、農地かどうか分からない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
広島市安佐南区の工務店、エヌテックは「パッシブデザイン」「耐震構法SE構法」「快適な暮らしの設計」を柱に、より豊かな人生を送っていただくためのお住まいをご提案いたします。
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