住宅医の活動
第6,361回 設計の谷口です。
今日は「住宅医(じゅうたくい)」についての紹介です。
住宅医とは、一般社団法人 住宅医協会が主催する住宅医スクールを受講し、住宅医検定会で事例発表を行い合格したら取得できる資格となっております。
住宅医スクールは、コロナ以降はオンラインで開催されており、ほぼ一年間をかけて学びます。
その内容は、構造・温熱・省エネ・高齢者・防火・耐久性等、建物を改修するにあたって特に重要だと思われる項目について、専門家の先生から最新の知見をご紹介いただける、とても学びの多いスクールです。
「住宅医は、既存住宅の調査・診断・改修・維持管理などについて、優れた知識・技術をもつ実務者として、住宅医協会が認定している建築士です」という紹介がHPに載っており、広島県で調べてみると2026年3月現在で10名の住宅医が登録されており、私もその一人として日々奮闘しております。
先日、その住宅医協会から毎月発信している住宅医通信の原稿の執筆依頼があり、僭越ながら務めさせていただくことになりました。
私の担当は、「各地の住宅医の日々」というエッセイで、毎回全国の住宅医の方々の仕事の取り組みを知ることができる、とても興味深いコーナーです。
住宅医協会のホームページからも記事を確認することができますので、ぜひご覧ください。

今回執筆した記事は、「オープンスペース西原古民家|つむぎ つむぐ」での活動についてです。
私の住まいの近所の空き家を、当時息子が通っていた保育園の先生に見ていただく機会があり、これは何かに活用できるんじゃないですかという話がきっかけで、みんなの居場所づくりをしていくというプロジェクトが誕生しました。
ただ、みんなが集まる場所にするにしては建物も傾き手入れも必要だったのでどうしようかと悩んでいた所、コロナ過で誕生した補助金制度を先生が見つけてくださり、耐震改修工事をメインに実施することとなりました。
そうして、2021年5月9日に古民家のお披露目会を開催。
たくさんの方々にお集まりいただき、子供たちの生き生きとした姿に大人も勇気づけられたことをとても印象深く覚えています。

そこから月1回のワークショップを開催して、自分たちで無垢の杉板を床に貼ったり、珪藻土で壁を塗ったり、障子紙を張り替えたり、出来ることは何でもやってみようという精神で古民家に手を加えることで、自分たちの居場所づくりが進んでいきました。
ワークショップ開催については、ボランティアで集まっていただいたメンバーを中心にミーティングを行い、どんな内容が楽しそうかのアイデア出しを行っています。
そして、保育園の方々がこの活動を支えてくださることによって、年々新しいご家族が増えたりと継続性の面でも重要な支えとなっています。
現代の住宅ではどんどん見られなくなっている畳の続き間や障子戸、ぐるりと回れる縁側と大きな軒下など、子供たちは人間本来の姿に戻ったかのようにその場を楽しく活用しているので、建築を生業としている私自身も非常に多くの学びを得られています。
住宅医通信で執筆したエッセイでは、このようなことを中心に古民家の活動を紹介させていただきました。
ご興味をいただいた方はぜひ古民家ワークショップにお越しください。
過去のワークショップの様子はこちらからご覧いただけます。
今月は、3月15日(日)(明日ですみません!)に、だいだいジャムづくりを開催いたします。
イベントの案内はこちら。

▲昨年のだいだいジャムづくりの様子。記事はこちらからどうぞ。