建築とインテリア
2026.8.6
第6,444回 設計の桐田です。
先日、ある建築家の講演を聞く機会があり、その中で印象に残った話がありました。
「建築とインテリアは、料理と器のような関係」というお話です。
どれほど丁寧に作られた料理でも、器との調和がなければ、その魅力は十分に伝わりません。反対に、美しい器だけがあっても、料理がなければ本来の価値は生まれません。
講演では、この例えを通して、建築とインテリアは決して切り離して考えるものではないと話されていました。
家づくりでは、間取りや外観、性能といった建築そのものに意識が向きがちですが、空間の印象を形づくっているのは、家具や照明、カーテン、植物、本やアートなど、インテリアの存在も当然大きな要素となります。
一方で、それらの魅力は建築によって支えられています。光の入り方や天井の高さ、壁や床の素材、窓から見える景色など、建築が空間の土台となることで、家具や照明もより美しく見えるというお話でした。
つまり、建築とインテリアはどちらか一方が主役なのではなく、お互いの魅力を引き出しながら、一つの空間を完成させていく関係にあるということです。
今回学んだことを今後の住まいづくりにも生かし、建物だけでなく、その先の暮らしまで見据えた設計ができるよう、これからも日々精進してまいります。