「受け継がれる建物を、職人の技で守る」
第6,446回 不動産事業部の神田です。
先日、神社の破風板の上にある「登り淀(のぼりよど)」という部分の補修工事を行いました。
長い年月、建物を守ってきた木材ですが、一部に傷みが見られたため、既存の形状に合わせて補修を行っています。
今回の工事で難しいのは、既製品を取り付ければ完成するというものではないことです。
大きな木材から必要な寸法に加工し、既存の形状に合わせながら、少しずつ曲線をつくっていきます。
こうして実際の加工を見ると、神社に使われている部材の一つひとつが、大きな木材から丁寧に削り出されていることが分かります。改めて、使われている材料そのものの立派さにも驚かされました。
写真を見ると一本の木材に見えますが、実際には現場の形状を確認しながら、加工と調整を繰り返して仕上げていく、とても手間のかかる仕事です。
特にこうした昔ながらの建物は、同じ形の材料があらかじめ用意されているわけではありません。
今ある建物を見て、どのように納めるのかを考え、実際に形にしていく。
そこには、大工さんの経験と技術が欠かせません。
とても難しい工事でしたが、越田棟梁と秋山大工の技術によって、既存の建物の雰囲気をできるだけ残しながら補修を進めることができました。
新しいものをつくるだけではなく、今ある建物をどのように残していくか。
こうした仕事も、建築の面白さの一つだと改めて感じました。
まだ瓦工事などの仕上げ工事が残っていますが、最後まで丁寧に進めていきます。

改修前

加工前の登り淀(のぼりよど)

加工後の登り淀(のぼりよど)
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