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3階建て二世帯住宅の上棟(広島市南区金屋町)

第4,208回 設計の谷口です。
9月6日と7日とで、SE構法3階建ての住宅の棟上作業が行われました。

上の写真は1日目、2階の梁を架けている途中の状況です。
梁についている黒い物体が特殊な「SE金物」で、構造用集成材をがっちりと緊結するSE構法の要となります。
ここに梁を落とし込んで、ドリフトピンという金属の棒を打ち込んでいきます。

 

梁には「ね1」と書いてあります。
これは材料の位置を表す表示で、こちらの物件ですと建物の前面から1メートル間隔で「いろはにほへと~」と続いていきます。
「ね」ですので、随分と奥行きの長い建物ということがお分かりいただけると思います。
ちなみに「1」は横幅方向の位置を表しています。

1階では大工さんが何やら作業中です。
一人はしゃがみこみ、もう一人はシルバーの道具を斜めに持っています。

近寄ってみます。
真剣な目つきで振り子のようなものをジーっと見ています。

これは「下げ振り(さげふり)」という道具で、柱に沿わせることでその柱が垂直に立っているかを確認し、そうでない場合は、先程のシルバーの道具「屋起こし(やおこし)」で突っ張ることで柱の傾きを微調整していきます。
その後、仮筋交い(かりすじかい)という形で、木材を斜めに釘打ちして固定します。
この作業を行うことで、1階の建物がきちんと垂直に組み上がっている状態にもっていきます。
なぜ、このような作業を行っているかというと、下の階のわずかなズレが上へいくほど大きなズレとなっていくので、その状態を防止するためにとても大切な作業なのです。
SE構法は、事前に工場で加工されたプレカットという精度がとても高いので、今回のような3階建てでは特に各階で垂直を出していく作業が重要となります。

このような地道な作業も行いながら、2日目の午後には3階まで無事に組み上がりました。
今日のブログでは、棟上時の大工さんの作業の一つをご紹介しました。
こちらの建物、9月15日(日)には構造見学会を開催致します。
当日は、実際のSE構法の姿をじっくりとご覧いただける催しとなりますので、皆様のお越しをお待ちしております。
現場の安全確保のため、事前予約制となりますので、こちらのご予約フォームよりお申込みを宜しくお願い致します。

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