家づくりの意外なお金。つなぎ融資とは?
第6,201回 不動産事業部の神田です。
今回は、家づくりを進めるうえで避けて通れないことも多い「つなぎ融資」についてのお話です。
実は、「そんなの聞いてない!」「もっと早く知りたかった…」という声も多いこの“つなぎ融資”。
名前は聞いたことがあっても、仕組みや注意点までは知らないという方も多いのではないでしょうか?
これからマイホームを建てる方にとっては、重要なポイントだと思います。
今回は、そんなつなぎ融資についてご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください!
つなぎ融資ってなに?
つなぎ融資とは、住宅ローンが実行されるまでの間に必要な費用を一時的に立て替えるための融資です。
通常、住宅ローンは「建物が完成して引き渡されてから」実行されます。
ですが、それまでに必要な資金
たとえば「土地の購入費」や「着工時の工事費」などは、先に支払わなければいけません。
この“タイムラグ”を埋めるために登場するのが、つなぎ融資です。
つなぎ融資が必要になるタイミングとは?
家づくりには、大きく分けて次のような支払いタイミングがあります。
- 土地の決済(購入代金の支払い)
- 工事請負契約の着工金
- 工事請負契約後の着工金
- 上棟後の中間金
- 完成後の残代金(ここで住宅ローン実行)
このうち、住宅ローンが使えるのは最後の「完成後の残代金」のみ。
つまり、土地を先に購入する場合や、着工金・中間金が必要な契約では、
それまでの費用を“ご自分で準備する”必要があるのですが
何千万円という高額な自己資金をお持ちな方も少ないので、お支払いに困られます。
その時に活躍するのが、つなぎ融資となっています。
つなぎ融資の注意点「金利が銀行によって違う」
つなぎ融資は便利な仕組みですが、注意しておきたいのが「金利」です。
通常の住宅ローンに比べて**金利が高め(年2〜3%程度)**に設定されており、
しかも建物の完成までの間は利息が発生し続けます。
例えば、土地購入で1,000万円のつなぎ融資を半年間使った場合、
年利2.5%だと約12万5千円の利息が発生します。
(※実際には日割りや月割り計算になります)
「完成までに時間がかかる」「手続きに遅れが出る」といったケースでは、
その分、余分な利息負担が増える可能性があるため、要注意です。
最初に「資金の流れ」を把握しましょう。
つなぎ融資を検討する際には、次のようなポイントを事前に押さえておくと安心です。
- 土地決済・工事着工・住宅ローン実行のスケジュール
- 金融機関ごとの対応状況と手数料
- 融資額に対する利息の試算(必要に応じて)
エヌテックでは、家づくりのご相談と同時に、こうした資金面の流れも丁寧にご案内しております。
「いつ、どこで、いくら必要なのか」が明確になることで、安心して家づくりに臨んでいただけます。
また土地・建物の資金計画をまとめてお出しておりますので、つなぎ融資の金利も資金計画に含んだ
総金額にて、ご提案をさせていただきます。
つなぎ融資は「知らないと損」、でも「知っていれば怖くない」
つなぎ融資は、特に注文住宅を検討されている方にとっては、ほぼ必須とも言える仕組みです。
住宅ローンが下りるのは完成後――
でも、それまでに必要なお金は誰が払うの?という疑問に、つなぎ融資が答えてくれます。
ただし、その仕組みや金利をよく理解していないと、後から思わぬ出費になることも。
ぜひ家づくりを検討されている皆さまには、早めに資金計画を整理し、安心できる進め方を選んでいただきたいと思います。
ご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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