バランスの良いリフォームを
2026.2.22
第6,346回 設計の谷口です。
先日、とある場所で住宅のリフォームを検討中のご家族から相談をいただきました。
「リフォームをするにあたって、いったい何から考えていったらいいのでしょうか?」という内容です。
元々私たち家族と奥様が知り合いだったこともあり、私たち家族が暮らす家(まゆの蔵)とその隣に建つ妻の実家(古い日本家屋)を一緒にご覧いただきながら、何に重点を置きリフォーム工事を検討していくべきかの一考をお示しし、家づくり談議に花が咲きました。

私からお伝えしたのは、住宅医のメソッドによる建物詳細調査と性能バランスの良い改修計画の重要性についてです。

建物の改修に際し、6つの項目「耐震性」「温熱性」「省エネルギー性」「バリアフリー性」「火災時の安全性」「耐久性」の既存レベルを数値化し、改修後のレベルも数値化することによって、全方位的にバランスの良い性能向上リフォームを目指しましょうという内容です。
今ある建物を大切にし、できるだけ長く活用し続けることに共感をいただくことが最近増えてきたと実感しています。
数えてみれば、私たちが住む建物も隣の実家も来年で築100年を迎えます。
解体するコストも年々増加傾向にあり、近年では解体する時のことも考えた家づくりが評価を得るような時代だからこそ、日本古来からの伝統である木造建築の可変性や単純性という建築要素を存分に活かした姿勢が大切になってくると感じています。