のじもくツアー
第6,464回 設計の谷口です。
先日、三重県の熊野まで出張に行きました。
目的地は、いつも杉や桧の材料でお世話になっている製材所「nojimoku(のじもく)」さんです。
10年程前に広島に営業に来られた野地さんと知り合い、サンプルや施工事例で見せていただいた杉材の節の少なさに驚き、それから床・壁・天井などの内装材や外装材でも採用させていただいています。

nojimokuさんでは、まず最初にショールームを見学しました。
築40年の日本家屋を改修したというショールームではnojimokuさんの様々な製品が随所に使われています。







リノベの設計は設計事務所さんが担当されたとのことで、材料の使い方なども含めてとても参考になる建築でした。
続いて、野地社長さんから、製材所とは?そしてnojimokuさんの取り組みについてレクチャーもいただきました。

特に面白かったのは、製材所を学ぶために開発された「セイザイゲーム」。
参加メンバーを4チームに分けて、丸太の材料の競りから始まり、競り落とした丸太をどのような建築材料に製材していくかを検討する木取りを行い、換金してまた競りに参加するという内容は、やってみるととても難しかったです。また、4チームの結果もそれぞれの特徴が出ていて短時間のゲームでしたが製材所の奥深さも感じました。

そして、原木市場や工場などもご案内いただき、どのような環境で杉や桧が製材されているのかを間近に体験することができました。





nojimokuさんとしてオリジナルの自社品質基準「NOJIS(ノジス)」を掲げたゆえの、規格外品が発生している現状に対して、新たな取り組みもご紹介いただきました。
その名も「AMASUNA(余すな)」。
丸太から製品として出荷される材料の割合(歩留まり)はなんと30%を切るそうで、検品の結果はじかれてしまった材料達の新たな活躍の場を探るAMASUNAの思想に、私も共感いたしました。
規格外の事例としては、節(ふし)が少し大きい・多い、材として少し薄い・少し細い、虫食い・風倒の跡、割れ、色味などなど。
強度的に問題があるわけでもなく、あえて個性と名付ければ唯一無二の材料として活躍の場もありそうな気がしています。
70年以上も大切に育てられ、山から切り出された杉や桧のことを思うと、できるだけ余すことなく使っていくことは、恩恵を受ける側の者として心がけておきたいと感じました。